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執筆者の写真デボラ・デラックス

受胎告知教会part1

ナザレから世界へ発信!受肉劇

てか、でか・・・。


いや、着くや否や、そのデカさに圧倒されました。ほんと、圧迫感半端ないです。そこにあるだけで、何かを全力で主張している感じです。なんでも中東最大級のデカさなのだそうで、、、この教会があるナザレはこぢんまりした田舎町なんですけど、この教会だけ異彩を放っています。


正面からは何をどうやっても全体像をファインダーに収めることができず、全体像を無理やり写そうとしたら、思いっきり斜めってしまいました。ご容赦を。


さて、


受胎告知とは、ヨセフと婚約中だった処女マリアの元に天使ガブリエルがやってきてイエスを妊娠していることを告げた、という話です。こーんな感じの絵↓で有名なやつです。何となく、見たことありません?

※wikipediaより引用。レオナルド・ダ・ヴィンチ 「受胎告知」


この教会、まさしくこの絵の出来事の舞台になった場所、とされています。じゃあ2000年前からある・・・わけないじゃないですか、今の建物は1969年、カトリックのフランシスコ会によって建てられました。結構新しいです。


いやあ、でも新しくても、この教会のデカさと主張の凄さは半端ありません。中に入らなくても、外面だけでも物凄い圧倒されます。


まずは、壁面。壁面全体で何やら主張してますよ。ラテン語で。向かって左側には、

“AIT DOMINUS AD SERPENTEM IPSA CONTERET CAPUT TUUM ET TU INSIDIABERIS CALCANEO EIUS”

とあります。


これは、創世記の3章15節、「彼はお前の頭を砕き/お前は彼のかかとを砕く」、エデンの園のアダムとイブに知恵の実を食べさせた蛇を、神が叱責しているセリフです。彼=イエスキリスト、お前=蛇=悪魔です。イエスの十字架による死の贖いを意味しています。業界では「原福音」と言われています!


向かって右側には、

“ECCE VIRGO CONCIPIET ET PARIET FILIUM ET VOCABITUR NOMEN EIUS EMMANUEL”

とのこと。


こちらは、イザヤ書7章の一節です。「見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」という意味です。イエス・キリストの聖誕を予言している箇所とされています。ちなみに、この箇所が書かれたのはバビロン捕囚の頃…聖誕の700年前です。はやっ!


で、真ん中。一番目立つやつは…

“ANGELUS DOMINI NUNTIAVIT MARIAE”

“VERBUM CARO FACTUM EST ET HABITAVIT IN NOBIS”

ってありますね。


これは、カトリック教会で使われている「お告げの祈り」なるものの一部だそうで。「主のみ使いのお告げを受けて、みことばは人となり、わたしたちのうちに住まわれた。」という意味になります。


受胎告知教会の真正面に外壁でかでかと書かれていることをまとめますと…。


アダムとイブの時代に神の命に背きエデンの園の知恵の実を食べた、という人類の原罪を贖うべく、神は無原罪の(処女マリアから生まれた)イエス・キリストを地上にお遣わしになって、十字架にかけられた、ということです。


なんか、中にも入らないうちから全力で飛ばしてません?絶賛ハレルヤ中って感じです。


ちなみにこの「お告げの祈り」には、「Ave Maria!(おめでとう!マリア)」という、天使ガブリエルが受胎を告げた時の第一声が何度も繰り返されます。受胎告知教会ではこの頭文字の「A」と「M」のモチーフがたくさん使われています。


このとんがり屋根は「Ave Maria」の「A」ですね。結構遠くからでもはっきり見えますよ、コレ。


ちなみに、この屋根を内側から見ると…マリアを象徴する百合の花をイメージしているそうですが、同時に「M」のモチーフが見て取れますね。


ああ、主張が、凄い…。

中入っていいんだろうかと悩む強烈さですが、まあ、行ってみましょうか。


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