レリーフよりリアルな暮らし!旧市街
で、リアル・ヴィア・ドロローサがどんな感じの聖地かというと、そうですね、当時の民衆やヘロデ・アンティパスやピラトに相応しい、全く以て感動的でない上に非宗教的な史跡でございます。
イエスが十字架の死を迎えるまでの道行きを振り返る、凄く感動的で荘厳な宗教体験の場、のはずですけど、、、
だって、例えば、こんなよ(´・ω・`)
第8留、イエス、エルサレムの娘たちを慰める。右側の写真が拡大した奴です。
なんかこれ、撫でたらご利益でもあんのかな、と思ったのですが。エルサレムは雨季でも割と乾燥してます。色んな人が触って汚そうだしインフルエンザとかもらったら嫌!とか思ってあえなく断念。撫でてたらインフルと一緒に宝くじでも当たったかも知れません。
あ、、、ご利益あるのはこっちかも。イエスの手形☆です!なんかハリウッドっぽくていいですね。同じツアーの方、めっちゃ猛者!撫でてます。きっと旅行代位は回収されたことでしょう。こちら、第5留、キレネのシモンがイエスの十字架一緒に背負ってあげたとこ、ですね。取り敢えずなんか扉があります。フランシスコ会の礼拝堂みたいですね。だからなんだよって感じです。
あと、十字架背負ったイエスが倒れたとこ、とか。第3留ですね。
ちなみにヴィア・ドロローサ、イエスがこけた、というこの一事を3回引っ張ってます。第3留で初めて倒れる、第7留で再び倒れる、第9留で3度目に倒れる…って他にネタ、無かったのでしょうか(-_-メ)
第6留、聖ヴェロニカがイエスの顔拭いてあげた所。写真暗くてごめんなさい。編集するの面倒で、、、これもまた扉だけですが、ギリシャ正教の教会らしいです。顔拭いてあげた布がバチカンはサン・ピエトロ大聖堂の聖ヴェロニカ像のそばに保管されています(多分真っ赤な嘘。
ま、大体こんな感じです。どの留も、、、チンケなレリーフに○th Station Via Dolorosaって勝手に銘打ってあるってだけ。露骨に新しい時代に作られたって分かる奴も多いです。
てか、ヴィア・ドロローサって14個も留、ステーションがあるのに、そのうち聖書由来のもんは9個、残り5つは伝承に過ぎません。前述の「イエスがこけた」×3と「イエスとマリアが会った」と「ヴェロニカがイエスの顔を拭いた」が、該当するとか。取って付けた感半端ないです。
あ、でも、第2留の鞭打ちの教会は、とってもキレイで見応えありますけどね。天井にイエスが被ったいばらの冠のモチーフがあります。キャッチの写真にあるステンドグラスもここのものです。絶対御覧になって下さいね。
こんなキレイな教会ですが、ここ、オスマン時代は馬小屋だったんですよ。エルサレム総督の息子がめっちゃ高級な馬飼ってたのに祟りでみんな死んじゃった、とか、夜中にローマ兵がイエスを鞭打つ音が聞こえた、とか、怪異談が残っています。
イエスのタタリって面白い!でんでんでんでんでん…鞭打ちの教会は地鎮なんですね。
あと、見どころはもう一つあります!てか、これが最大のやつかも。
旧市街は東エルサレム、要はパレスチナ自治区の領地なので、ヴィア・ドロローサの道行の殆どがこんな感じです。アラブ人の露天商というか個人商店みたいなのがずらっと並んでてアメ横感満載。
香辛料売ってる店とか(たくさんあるんですけど、人気あるとことそうでないとこはっきり分かれるんです。シビアねー)、ケバブ売ってる店とか、日本にはちょっと無いような細かい金銀の細工物売ってる店とか、色々あって目移りする目移りする。
女性もののパンツが堂々と売られている店とかも。いや、セクシーなんじゃなくてコットンでできた白い「デカパン」って感じのやつなんですけどね。それが店頭に大量に山積みされてるwwイスラム教徒髪の毛絶対見せないとか、この辺うるさいのにパンツはありなの?なんで??
基本的にずっと観光地回ってるじゃないですか。こういう、その土地の人の日常生活を直で見るチャンスって殆どないじゃないですか。もうもう、気になっちゃって気になっちゃって。
ヴィア・ドロローサって基本的にはイエスが背負ったのと同じ重い十字架をもって十字架への道行きを偲ぶ…みたいなスピリチュアルな体験をしに行くところなんですけど、私、約1時間の道のり中正味5分くらいしかイエスの事なんて考えませんでした…。
ああめん。
てか、人が多いわ狭いわで十字架抱えて歩くのは実質無理です。危ないですので、お止め下さい。
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