ユダヤ人商売っ気無し!異教の地
イエスも見たであろう景色。こんな感じです。静かで明るくて、本当に爽やか。文句無しに気持ちの良い場所です。
さて、ガリラヤ湖周辺をまずはぐるっとお散歩してみましょうか。
奥の方に真っ白な、台形っぽい形の山が見えるの、分かりますか?ヘルモン山です。平地の中に忽然と現れる真っ白な山、ってのが富士山ライクなのか、同じツアーの方がテンション上げて撮りまくってましたね。
2814mと標高が高いんで、中東では珍しく雪が積もります(スキー可(◎_◎;))。加えて、地中海から吹く湿った風が山にぶつかり上昇気流になって大量の露が発生するんです。結構ずぶずぶになるそうで。この山の雪やら露やらはヨルダン川に流れ込み、ガリラヤ湖や死海に注いでいます。
水が貴重な中東の方にとってはありがたいお山、というかほとんどライフラインですね。この山のずぶずぶっぷりは詩編にも出てきます。讃美歌にもなっているかな?
“見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。
かぐわしい油が頭に注がれ、ひげに滴り、衣の襟に垂れるアロンのひげに滴り、
ヘルモンにおく露のように、シオンの山々に滴り落ちる。
シオンで、主は布告された。
祝福と、とこしえの命を。“
旧約聖書 詩編133編 新共同訳
ちなみに、ガリラヤ湖part1&このブログのキャッチに出てくる奇妙な断崖絶壁の山は、アルベル山と言います。山、といっても高さは380m位。この山は国立公園に指定されていて、ここから見るガリラヤ湖の景色は絶品だそうです。私も今度登ってみたいです!
あとは、ゴラン高原ですね。ヨルダン、レバノン、シリアの国境地帯にあり、帰属問題がやかましいイメージがありますが、実は新約聖書の舞台でもあるんです。
新約聖書には、悪霊の大群に取りつかれた男をイエスが癒した、悪霊達が豚に憑りつきガリラヤ湖に雪崩れ込んで溺れ死んだ、というエピソードがあります。その舞台になったのが、こちらゴラン高原の麓、現在クルシ国立公園がある辺りと言われています。
こちら、ゴラン高原からの「ご来光」。キレイでしょ!
あとなんと!温泉があります。火山国ではないので湯の花浮いて硫黄臭とかはしないでしょうけど。温泉ならなんか効能あると思うし、ルルドの泉的に売り出せばいいのに…と疑問しきり。ルルドの泉同様、熱心な方相手ならたまには奇跡の一つでも起こすと思うんですよねぇ。もったいない(´・ω・`)
ま、ガリラヤ湖近辺は変に観光地化がされていない所がいいんですけどね。教会でテキ屋が粉ものひっくり返してたり、ガリラヤ駅(注:実在しません)構内でオリーブ油で揚げて死海の塩振ったご当地プリッツが平積みされてたりとかも、無いですしね。
あ、でも、お約束的に観光客に食べさすメニューがありますね。「ペテロの魚」です。軽く衣つけて素揚げした魚(種類は黒スズメダイ?諸説あり)にレモンと塩かけて食べるシンプルなものです。臭み無しクセ無し淡泊で美味しい!でも、デカいです。20cm位。いも、残しました…。
デカい上に骨が硬く、揚げてもがっつり残ります。コレをナイフとフォークで食べるのは欧米人にとっても辛いようで、かなりもったいない残し方してる人も、多々いました。
これもなんか、残念な感じですよね。三枚におろして形整えてフライにすればいいのに、、、フィッシュアンドチップスみたいに。量的にも食べやすさでもそれが正解です。
で、何故「ペテロの魚」なるものが観光客の餌付けに使われてるかと言うと、当然ペテロが漁師だったからですが、彼の現役時代から今までガリラヤ湖は結構良い漁場なんです。
ガリラヤ湖近辺に「タブハ」と呼ばれる地域があります。ギリシャ語で7つの泉を意味する「ヘプタゴン」という意味の言葉が巡り巡って訛って「タブハ」と呼ばれるようになったとのこと。
「ヘプタゴン」の何がどう巡り巡れば「タブハ」になるのか、ガイドの方が丁寧に説明して下さったものの、まるきし理解が追い付かず、、、確か、アラビア語訛りだということですが…正確な経緯は多分あと10回説明されても理解しないです。ごめんなさいです
(m´・ω・`)m
と、思ったら!wikiに解説が!
Heptapegon→つづまってTapego→アラビア語にはpとgとoの音が無い→pはb、gはgh、oはaにリプレイスされた???え、、、解説読んでもよく分かんない(>_<)
で、何故「ヘプタゴン」、7つの泉かというと、ミネラル分を多く含んだ鉱泉が湧いてるんですよ。それがガリラヤ湖に流れ込みまして。冬も水温キープできるわプランクトンが山盛り発生するわで、えらいお魚が集まるのだそうです。
こちらもそんな鉱泉の一つだそうです。ペテロの召命教会のすぐ近くです。
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