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執筆者の写真デボラ・デラックス

聖誕教会part2

埋没中…( ノД`)時代を超えた天上の美

NATIONAL GIOGRAPHIC 2016/5/27「In Bethlehem's Ancient Church, a Long Unseen Presence Appears」より引用。 NASSER NASSER による撮影。


んで、特徴三つ目。

ここ、最近、といっても2016年ですけど、大きなお宝が発見されたんです。

すごーく、立派な天使のモザイク画です!


1000年前のモザイク画なのに、陰影が細かく表現されています。白を使わずに白を表現しています…((((;゚Д゚)))) 草木の色も羽の色も単色じゃないですよね。微妙なグラデーションが付いています。


はああ・・・素晴らしいです。


修理に携わったプロジェクトチームのマネージャーによると、この天使像を作ったのは相当腕の立つ職人だったとのこと。モザイクそれ自体の精巧な作りは勿論ですが、この、天使の後光の金のタイル、これが技ありなんです。


天使のボディを構成している、貝殻や石のタイルは、壁に対してフラットに貼り付けられています。一方、背景の天使の後光の部分の金のタイルは、ちょっと下向きに貼り付いているんです。この状態で我々が下から見上げると…


分かりますね、金が光を反射してより輝きを増すんです。うーん、やるねえ。


冒頭の天使は、多分一般公開されてないと思うのですが、他のモザイク画は、教会に入ってすぐ見ることができます。これまた、本当に精巧で良く出来ています。もっとも、殆ど剥がれ落ちて、まばらにしか残っていませんけどね…

今でこそ大規模な修復が行われ、細心の注意を払って管理されている聖誕教会ですけど、その昔、イスラム教国家の支配下にあったときはかなり粗雑な扱いを受けていて、あちこち傷んでました。


大理石を神殿の丘のモスクに持ってかれてしまったり、使われている鉛を鉄砲玉にされてしまったり。挙句の果ては、地震にあったり。特に屋根の痛みがひどく、美しいモザイク画は殆ど無くなってしまったんです。


まあ、それでも、教会自体は残ったんですからある意味奇跡ですけどねえ。


で、それを嘆いたイスラム教徒…というか、ベツレヘム@パレスチナ自治区の人々は、ユネスコに加盟し、どうにかしてあげてぇぇぇ。゚・(PД`q )・゚。と泣きついたんです。ここまでしぶとく残れば彼らにとってはアヤしい異教の寺だってごっついドル箱観光資源でしょうからね☆


で、聖誕教会を世界遺産にして修理しようか、ということになったんですけ、ど!


今度は…パレスチナ自治区を国家として認めていない(キリスト教を生み出した国である)イスラエルがガタガタ言い出したんですよ。勿論、バックについている(立派なキリスト教国家である)アメリカも。怒り狂ってユネスコへの分担金止めて財政危機に陥れたくらいですから(-""-;)


それでも2012年、晴れて世界遺産に認定されまして、2013年から目出度く修理がスタートしました。

そこで、漆喰の下に埋もれていたこのキレイなエンジェルが見つかったのです。他のモザイク画同様、十字軍時代に作られたものだそうです。


最後に、これがある意味最大の特徴と言えるのですが…


この教会、いっつも超鬼混みしています。ずらーっ!!

私、ここまでつらつら書いてきましたが、この教会で実際に見たのって地上の礼拝堂だけ、それも滞在時間5分位ですwww有名な地下には行ってないんです。


と、いうのも、他の団体がずらーっと並んでて、地下に行くのに数時間待ち状態。待ってたら帰りが夜中になるので、隣の聖カテリーナ教会にしましょう、ということになってしまったんです。


私、地下のイエスが生まれたとされる場所にあるお星さまのマークやちゃっちいイエスのお人形には全く興味ありませんが、コンスタンティヌス帝建立時の遺構のモザイクは、見たかったです! これまた、限られた色しか使われてなくて、しかも抽象柄なのに、複雑で見ごたえあり過ぎ…

※wikipedia「Church of the Nativity」より引用。 Ian and Wendy Sewell 氏による撮影。


で、なんで「いっつも」超鬼混みって分かるのかというと、ガイドさんが「こないだ(数か月前)3時間待ちしましたからね~(さらり)」と言っていたので。まあ、日常茶飯事オールウェイズこんな感じなのでしょう。


真夏のめっちゃ暑い時期とかに行ったら、空いているのでしょうか。まだまだ未練たっぷりなので、空いているタイミングをご存じの方いたら、教えてください(><)


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