テナント料払って下さる?おじいちゃん…
聖誕教会のお隣にあります、、、というか、地下で繋がっています、、、というか、殆ど聖誕教会の一部になっちゃってますけど、やはり、この教会は聖誕教会とは別建てでご紹介した方が良いのでしょうね。
まずはインテリア。とーっても、おっしゃれー!!!です。新しいです。そして解放感があります。薄暗くて、重厚な色調のモザイク画に囲まれている聖誕教会とは対照的。いい意味で日常使い感すらありますよね。
勿論、建物自体も新しいですよ。1948年、アントニオ・バルルッツィにより設計されました。この方、イスラエルにある著名な教会をたくさん設計しています。当ブログで紹介しているのでは、山上の垂訓教会とか、万国民の教会とか。うーん、仕事がこなれてますね。
聖カテリーナ教会は、上物だけじゃなくて、聖誕教会同様デカい地下室もあります。どちらかというとこの地下の方が見物でしょうね。いくつかご案内しましょう。
聖誕時にヘロデ大王に虐殺された子供を祀る教会とか。る~り~る~ら~
件のヘロデ大王による大虐殺の際、天使が養父ヨセフに逃げるようお告げしたことを記念する教会とか、有名な観光スポットになっています。
※「The Catholic Travel Guide Bethlehem: Church of St. Catherine and the Cave of St. Jerome」より引用。
https://thecatholictravelguide.com/destinations/holy-land/bethlehem-israel-birthplace-jesus/bethlehem-church-st-catherine-cave-st-jerome/
この聖カテリーナ教会は、イエスだけじゃなく、その他に業界のビックネームお二人が絡んでいます。
一人目の看板芸人は教会の名前になっている聖カテリーナですね。カトリックでは人気のある聖人さんで、結構絵画にも登場しています。カラヴァッジョのこの絵、目力強いっすね~。意志が強くて、賢そうな…。
※wikipedia 「アレクサンドリアのカタリナ」より引用。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%8A
で、この絵みたいに壊れた車輪や剣と一緒に描かれていたら、原則彼女だと思っておいていいでしょう。何故、壊れた車輪と剣かというと…
ええと、彼女、拷問された挙句に殺されたんです(´;ω;`)
この方、エジプトはアレクサンドリアの知事だか王だかの娘で、かなり高貴な血筋。加えて大層美人な上に、それはそれは高い学識がありました。彼女は、クリスチャンだった母親に倣って洗礼を受けます。
そして、当時キリスト教を迫害していたローマ皇帝を説得しようとするのですが、可愛いのが祟って口説かれてしまいます。当然断ったんですけど、車輪に手足を括り付けて転がされるというよく分からない拷問に処されるのです(せいぜいゲロ吐く位で死なないと思うけど)。
ところが!
カテリーナが車輪に手を触れると、何と、壊れちゃったんですね。のみならずその破片が飛び散って4000人もの異教徒が死んだという派手な奇跡が起きます。その後、皇帝はカテリーナを投獄しますが、彼女は天使の助けにより生き続けました。
キレた皇帝は、さっさと済ませてやるとばかりにカテリーナを斬首刑にします。今度は刀が飛び散る…というようなことはありませんでした。彼女は殉教してしまいます。でも、首切った時に血では無くてミルクが流れたそうで、これまた奇跡ですね。
この悲しい殉教をイエスがカテリーナに予言したとされる場所に、聖カテリーナ教会は建っているそうです。
でも、この教会、はっきり言ってカテリーナ臭は薄いかも。彼女がどこにあるのか、正直なかなか分かりませんでした(‘◇’)ゞ 女性の銅像がいくつかありますが大概マリアです。ステンドグラスも聖誕ネタばかり。
正直、もう一人の看板芸人の色が濃すぎて、、、中庭に屹立しているこの爺さんなんですが、、、
カテリーナの方は実在が極めて怪しいとされているのですが(それ故一時カトリックの聖人からは外されてました)、もう一人の看板芸人はがっつり実在の人物です。それどころか、世のクリスチャン達は今でも大分彼のお世話になっています。
どなたでしょうね?part2に続きます。
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