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オリーブ山part2

  • 執筆者の写真: デボラ・デラックス
    デボラ・デラックス
  • 2020年2月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年3月13日

死んだ後たどり着くのは同じ神(>_<)

でもってここ、なんだってこんなに墓だらけなんでしょうね。


オリーブ山はユダヤ教徒、キリスト教徒のいずれにとっても復活優先席というか特等席なんですよね。最後の審判の時に死者が復活するわけですが、その復活はこのオリーブ山から始まるとされてるみたいなんです。


旧約聖書はゼカリヤ書によると、復活の日に神はオリーブ山からやってきて黄金門から神殿の丘に入るとされています。なので、ユダヤ教徒は一刻も早く神について行けるよう、黄金門の方に足を向けて埋葬されています。


また、ユダヤ教の伝承によると、何でも復活の日にはオリーブ山から神殿の丘に「紙の橋」と「鉄の橋」が架かるのだそうで。ユダヤ教徒は一見脆そうな紙の橋を渡って無事に神殿の丘に着くことができるけど、見た目で鉄の橋を選ぶ異教徒は滅んでしまうとか。


皆さん、紙の橋渡りましょう。


もちろん、キリスト教徒にとってもここは重要なスポットです。イエスが第二神殿の崩壊を予言し、終末の日について語った有名な「オリーブ山の説教」が行われた場ですね。そして、復活したイエスが昇天した場所でもあります。

※wikipedia「主の昇天」より引用。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E6%98%87%E5%A4%A9


そして…ご想像通りイスラム教徒にとっても重要な場所なんですよね。オリーブ山というより、オリーブ山からの復活最終目的地と言える神殿の丘が、ですけど。


エルサレムのランドマークともいえる金色屋根の岩のドーム、ここ、ムハンマドが昇天した場所ですからね?で、左にある地味な渋い色の屋根のアルアクサー寺院は、ムハンマドが神と共に旅をした場所として祀られた場所ですしね。

ま、イスラム教徒にとってみれば、よりにもよって肝心要の復活の日に、自分達の大事な聖地をユダヤ教徒やキリスト教徒に荒らさせるわけにはいかない訳です。で、始まるわけです。


死後の世界における熾烈極まりない覇権争いが…。


下の写真にある黄金門を見てみましょう。めっちゃ、閉じてますよね。門として機能してないですよね。これ、何も古くなったから開かなくなった訳ではありません。810年、復活の日に神殿の丘をユダヤ人から守るべく、閉じちゃったんですよ。イスラム教徒が。


黄金門の前にはお墓がたくさん陣取っていますが、このお墓は神殿の丘に頭を向け、オリーブ山方面に足を向けています。ユダヤ教徒の埋葬方法とは真逆です…。


これ、イスラム教徒のお墓なんです。復活の日、ヤハヴェについて神殿の丘に駆け込んでくるユダヤ教徒達を阻止すべく、盾として葬られているそうです(;^_^A

ちなみに時代はずーっと下って1949年、第一次中東戦争後に東エルサレムはヨルダンの支配するところになります。その時もオリーブ山のユダヤ人墓地はかなり荒らされたそうです。1954年にユダヤ人が国連に抗議した、なんてことも(今はキレイにケアされてますよ)。


壮絶な話が続きましたが、冒頭の問を改めて。何だってここはこんなに墓だらけなんでしょうか。旧約聖書にそう書いてあるから(始めに戻る)、なんですが、そもそも何故そんなことが書かれたのか、という…。


まあ、一つは地理的条件ですね。オリーブ山は3.5㎞程続く尾根の一部です。この尾根は全体的に800m程の高さがあって、地中海の水分を含む風を遮ってしまうため、尾根の向こう側は乾燥地帯になります。かの有名なユダの荒野です。


オリーブ山は、人が生活できる生の世界と生活できない死の世界の境界と言えますね。


あとは、地質…でしょうか。オリーブ山は約1億4500万年前から6600万年前の白亜紀にできた堆積岩で出来ており、その堆積岩には柔らかいチョークの層と固い石英が含まれています。


チョークは脆いので、簡単に掘って遺体を安置する洞窟を作ることができます。加えて乾燥剤にもなりますので、イイ感じに死臭が消えたかも。オリーブ山の考古学調査によると、ユダヤ教が成立する遥か昔の青銅器時代(アブラハムはいたかも!)から、この地には墓が作られていたそうです。


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