ホンモノは一層ヤバし!代理品
″そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。″
新約聖書 新共同訳 マルコによる福音書 1章9節~11節
イエスがヨハネから洗礼を受けたことを記念した人気の観光スポット、ヤルデニットです。上記のマルコによる福音書の、有名なシーンが世界各国の言語に翻訳されてタイルになって飾ってあります!
日本語もちゃんとありますよ~♪と、言ってもめっちゃ目立たない場所に、ひっそりとですけど(;^_^A 受胎告知教会と違って、こっちはあまり張りこまなかったみたいです。
あ、観光スポットと言っても、一応洗礼受けることも出来るんです。お土産屋さんの中に、洗礼受けて感動のあまり牧師に抱き着いて号泣してる若いお兄ちゃんの特大パネルが飾ってあります(結構サクラ感あるけど)。
同じツアーの方に、「このツアー牧師も参加してるし洗礼受けません?」って誘われた同行のノンクリ母が、速攻「いえ!結構です!」とか答えてまして。おいおいアーメンツアーなんだから、よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子を追い払うような反応はやめれΣ(゚д゚lll)と思ったんですけど。
現物を見て思いました。確かにこれは、、、
「いえ!結構です!」
水、汚ねええええええ!!!!!
いや、無理、ここで沐浴とか、ましてや浸礼(聖職者に頭からどぶんと水に沈められて引き上げてもらう形の洗礼のことです)とか、絶対無理!!!
絶対、肝炎とか・・・
チフスとか・・・
コレラとか・・・
赤痢とか・・・
少なくとも蛭は、絶対いるっ!!!
洗礼のシーンはお目にかかれませんでしたが、結構沐浴している人いました。真冬だってのに(イスラエルの冬は日本よりちょっと暖かい位です)皆様、信仰深いですなあ。本当に召されたらどうするの。
で、加えて信じられないことに、このドブ水をペットボトルに入れて「聖水」的な形で売ってるという・・・。絶対飲めないし、かといって持て余して捨てたら地味に自国の生態系を壊し始めるやつですよ。
ま、ヤルデニットの名誉のために付け加えておきますと、見た目はドブでも水質検査はかなり厳重にやっているとのこと。少なくとも洗礼受けたら鼻から水入ってヤバいアメーバに脳溶かされた、とか言うことは無いと思います☆
ガイドさんに恐る恐る聞いてみました。
「本当に(よりにもよって)この(汚ねえ)場所でイエスは洗礼受けたんですか?」
「いや、違いますね。ヨハネが活躍してたのはもっと南の方です」
「(ですよねー)じゃあなんでここが観光スポットに?」
「ガリラヤ湖に近くて、水量が多いからじゃないですか。南の方は水量がずっと少なくて、水質が・・・」
えええ!これでも水がキレイな方なの、で、有名なイエスの洗礼はもっと小汚いとこで行われたの、と、驚愕しきりでした。
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